やっと読んだ。Winny事件にページを割いたかと思うと、後半は各国のPCやOSのスタンダード戦争の歴史。そして今やネットの世界も、無邪気な技術者達のユートピアではなく政治の手が及ぶところになった。とかなんとか。
読み物としては面白いんだけど……うーん。Winnyの章とそれ以外の間で話がずれているような。「技術者からリアルに対してつきつけた挑戦状」としてのWinnyなら、もう少し扱いを小さくした方がよいような気が。もごもご。としか言えないぐらい浅い読み方しかできていない、というのもある。
2007年02月16日
佐々木俊尚『ネットvs.リアルの衝突 誰がウェブ2.0を制するか』(文藝春秋[文春新書])
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2007年02月04日
梅田 望夫・平野 啓一郎『ウェブ人間論』(新潮社[新潮社新書])
『ウェブ進化論』が主に経済や文化、社会全体へのネットの影響を取り上げているのに対して、こっちは人間への影響を論じている……といっていいのかな。かたや「ネットが『負の感情のはけ口』という役割を担った結果、自ら他者に働きかけたり、環境を変えようと努力する行為を失わせることになるのでは」と負の影響を繰り返し問いかけ、かたや「まあそれも『時代の流れ』だし、そう悪いことにはならないんじゃない? はけ口がないよりは健全」と例のオプティミズムで返す。うーん、かみあっているようないないような。
ほかも立ち位置のズレをそのままに、互いに雑感をぶつけあっているだけのような印象。まあ、対談だからそういうもんと言われればそうなんだけど。「ネットと人間」は個人的に興味あるテーマだったこともあり、ちょっと期待はずれ。
ほかも立ち位置のズレをそのままに、互いに雑感をぶつけあっているだけのような印象。まあ、対談だからそういうもんと言われればそうなんだけど。「ネットと人間」は個人的に興味あるテーマだったこともあり、ちょっと期待はずれ。
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2007年01月24日
岡嶋裕史『数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する』(光文社[光文社新書])
相変わらずこの系統の本が続く。というわけで「データマイニングって何?」レベルが「何となく知ってるかも」レベルになるぐらいライトな内容。いや何つーか、これ読むとマイニングって経験則と大差ないような気もしてくる今日この頃。
個人的には、例示のヲタ臭がどうも……モビルスーツをクラスタ分析されてもなあ。戦闘機やメイドカフェをネタにしたいなら、いっそのこと『萌える!データマイニング』にでもしといた方が。ヲタネタでない例でも変に脱線があったりして(突然オカマの学生が出てきたり)正直疑問。
個人的には、例示のヲタ臭がどうも……モビルスーツをクラスタ分析されてもなあ。戦闘機やメイドカフェをネタにしたいなら、いっそのこと『萌える!データマイニング』にでもしといた方が。ヲタネタでない例でも変に脱線があったりして(突然オカマの学生が出てきたり)正直疑問。
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