当社は9月で店仕舞いします (朝日ソノラマ)
火浦功『スターライト☆ぱ〜ふぇくと』と『高飛びレイク【全】』注文しちまったよ。いくら朝日新聞社に引き継がれるとはいえ、こんなものを後生大事に出してもらえるとはとても思えないので。……そういう酔狂な出版社でした。合掌。
2007年06月11日
有川浩『図書館内乱』(メディアワークス)
……なんだろうこの失速感は。「内乱」ということで、図書館内部のじめじめした抗争やサブキャラ個々のエピソードが多かったから、なのかな。恋愛模様のあまりのこそばゆさや予定調和っぷりはさておき。
サブキャラの生い立ちや内面に関する描写が急ぎ足というか薄いというか……過去にこういう経緯があってこういう性格になりました、てな具合で、設定資料に加筆したような説明が目についたのと、その性格自体も一面的なのが、うーん。主人公に巻き込まれて動いている分にはいいけど、今回クローズアップされて薄さが出ちゃった感じ。とはいえ、次回作を放棄するほどではないので、とりあえず次は読むつもり。
サブキャラの生い立ちや内面に関する描写が急ぎ足というか薄いというか……過去にこういう経緯があってこういう性格になりました、てな具合で、設定資料に加筆したような説明が目についたのと、その性格自体も一面的なのが、うーん。主人公に巻き込まれて動いている分にはいいけど、今回クローズアップされて薄さが出ちゃった感じ。とはいえ、次回作を放棄するほどではないので、とりあえず次は読むつもり。
posted by 築城 at 06:18| 本
2007年06月08日
有川浩『図書館戦争』(メディアワークス)
久しぶりにノンストップ読了。「人権保護」の名の元にあらゆるメディアへの検閲が行われ、図書館だけが「思想・表現の自由」を守るべく戦う時代。本をこよなく愛する主人公は、かつて自分の本を守ってくれた図書隊員にあこがれて入隊、自ら前線を志願する――なんてことは実はどうでもいいかもしれない。頭の数ページだけで鮮やかに浮かび上がる登場人物と人間模様。色気ゼロの体力バカ、直情径行デカ女が、何癖もある教官や同僚を巻き込んで突っ走っていく様が小気味よい。
そのパワーのせいか、「本のためにドンパチやって死人まで出ている」というエキセントリックな状況がなんだか普通に読めてしまう。表現の自由と規制といったテーマもあるんだろうけど、そこらへんはとりあえず置いとく。それよりはもっと素朴に「本が好きなんだ好きに読ませろおぉぉ」の方がダイレクトに伝わる。
ときに、「色気ゼロの体力バカ、直情径行デカ女」といえば、個人的にはゲーム『空の浮動産』の夏辺水華。世の中、こういうヒロインを据える作家が2人もいるとは。
そのパワーのせいか、「本のためにドンパチやって死人まで出ている」というエキセントリックな状況がなんだか普通に読めてしまう。表現の自由と規制といったテーマもあるんだろうけど、そこらへんはとりあえず置いとく。それよりはもっと素朴に「本が好きなんだ好きに読ませろおぉぉ」の方がダイレクトに伝わる。
ときに、「色気ゼロの体力バカ、直情径行デカ女」といえば、個人的にはゲーム『空の浮動産』の夏辺水華。世の中、こういうヒロインを据える作家が2人もいるとは。
posted by 築城 at 00:08| 本