春休みにつき、以前から行ってみたかった日本科学未来館に小学生の子と2人で行ってみた感想など。まだ春休みになっていない学校も多かったようで、実質平日程度の混み具合? がっつり楽しめたー。
■大科学実験 in 未来館
行ってみなくちゃわからない! 大科学実験 in 未来館?|?日本科学未来館
子の大本命。NHK教育『大科学実験』の体験&展示。力士を持ち上げたコップに自分でぶら下がってみたり(これは会期前半のみ)、声でコップを揺らしたり。力士コップはたまーに失敗して水をかぶるらしく、カッパの貸し出しありというのがリアル……スタッフの説明よく聞いて、そーっとぶら下がるべし。
リコー・サイエンスキャラバンによる、コピー機の各過程を自分で体験するコーナーもあり。昔レーザープリンタ使ってたんだけど、詰まっちゃった紙を取り出すとインクが触っただけでとれちゃう理由がよく分かった。インクの定着前で詰まってたのね。
その他、番組で出てきた塩のドレスや深海の圧力でつぶれたバイクなどの展示。いずれも裏話つきで楽しかった。クジラ(の実物はさすがにでかすぎるので試作段階のもの)や影踏みの足跡(これは番組で使った実物)とか、大物があるとやっぱりおおーってなるね。番組視聴者なら行ってみるべし。
■世界の終わりのものがたり
企画展「世界の終わりのものがたり〜もはや逃れられない73の問い」
やっていたので何となく見に行ったけど、意外とよかったもの。「生きているって何でしょう?」「あなたはどんな未来をつくりますか?」といった、即答に困るような究極系の問いと、考えるヒントになる資料やデータ。薄暗がりの中に浮かび上がる「問い」を巡りながら、自問自答したり人の答えを見てみたり。それだけといえばそれだけなんだけど、何かが残る体験。
4つのコーナーのうち、「予期せぬ終わり」コーナーは、震災もあってわりとタイムリー。会場では、地震が予知できるようになった未来の「地震予報」がモニターに映されていた。アナウンサーが読み上げる。今日はどこで震度いくつ、津波の心配は……果たしてそれをパニックにならずに受け止められるのか。分かっているリスクはやはり知らせた方がいいのか。
あるいはリスクの頻度と大小の話。隕石が地球に衝突する頻度は何億年に1度、しかし一度当たれば被害は甚大(最悪、人類絶滅?)。交通事故のリスクはどうだろうか。犯罪や病気の発生率は? そして――放射能は?
その他のコーナーもいろいろ考えさせられますよ。でも小難しかったり押しつけがましかったりはしない。……けど、入口で渡される手引き(パンフレット)には、「ヒント」と称してわりと一定の方向が示されていて、科学的にはそういう答えになるのかなあと。他の分野からこの問いに答えると、またいろいろ違うのかもしれない。もちろん自分という個人でも。
■アナグラのうた
アナグラのうた [未来をつくる] 常設展示|日本科学未来館
個人的大本命。「アナグラ」と呼ばれる場所で、1000年前の研究者たちが残した「装置」を巡りながら、「自分という情報」の存在、その使い方(使われ方)について考える――んだと思う。
というのは、ちゃんと体験できなかったんだよねー。仕方ないんだけど、小さい子だと展示の趣旨が分からず、足下に出てきたミーにおおはしゃぎで会場駆け回ったりするもんだから。他の人と接近しすぎると、入場者個々の特定ができなくなるようで中断されちゃうんですわ。それでやりなおしているうちに、制限時間の20分が来てしまいましたとさ。ううう。今度は絶対子どもがいなさそうなド平日に来てやるー。
■メディアラボ
2012年2月1日(水)より3階「情報科学技術と社会」にて、メディアラボ第10期展示「字作字演(じさくじえん)」を公開します | 日本科学未来館
数ヶ月おきに入れ替わるらしいこのコーナー。行ったときはこれやってた。字をバラしたり組み立てたり、はたまた反転したり立体からも、いろんな字を作っちゃう。メディアアートスキーには楽しかった。
■その他常設展
宇宙やら地球やら生命やら情報やらいろいろあったけど、いずれも視覚的に、あるいは体感的に分かるようにいろいろ工夫が凝らされるなあと感じた。地球の資源が森から工場、家庭、そしてゴミになってまた土に帰る――その循環の様子を立体模型とボールで一望できるようになっていたり、核融合をゲーム仕立てで見せたり。自分が子どもの頃に行った、ひなびた科学館の記憶とは別物やね。ハイテク!最新鋭!感たっぷり。
楽しい故に、土日に来たらきっと並ぶだろうなあ……というのもまた実感。どうにか平日休みを狙って行きたい。
あと、内容的に小学生だとちょっと難しいかなーと思った。各所にスタッフがいて解説してくれるので、それでやっとという感じ。私のような文系親だと役不足(笑)
ドームシアターは未体験。子が興味なしだったので。これもそのうち……でも、シアター抜きで開館から15時頃まで昼食なしノンストップ(休憩すらなし!)で見回って、それでも全部は見終えてないという恐ろしいボリューム感。ASIMOショーとかのイベントも狙うとすると、事前に公式サイトをチェックしてきっちり計画立てないとですわ。
こういうところって、世間的には子連れが行くところみたいなイメージかもしれないけど、大人だけでもガチで見に行くところと認識を新たにした。実際、大人だけの客も結構いたし。私も次はぜひ子抜きで。←ひどい